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おっさんのロックンロールな日記

Venison  うまいシカ肉が日本を救う!!
 先週末の夕飯のオカズが,ハム・ステーキでした。チリ産の赤ワインなんぞを飲みながら,パクついていたのです。「うん。タイムリーだね」と僕が言うと,家人が「タイムリー? 何が?」と訊きます。「いや,今,CWニコルさんの本を読んでいるんだ。昔,ハムのCMに出ていらしたから」。あのCM,美味しそうだったんですよ。囲炉裏のような所で,串に刺したハムを焼いているCM。海外に,囲炉裏ってアルのだろうか。英語で何と言うのだろう。


 何となく,自然科学系というか,そういうものが読みたくなりました。CWニコルさんが書かれる「森や自然についての」話が好きなので,色々と探してみました。それで,行き当たったのが,今回,読み終えた1冊です。タイトルは,「Venison (ヴァニスン)」。訳すと,シカ肉。副題に,「うまいシカ肉が日本を救う!!」とあります。これは美味しそうな1冊だ!ってね。食いしん坊ですね。ホント。


 シカ肉1


 近年,シカによる森林被害や農業被害が,随分と増えているそうですね。熊なんかは「よく」ニュースにもなっていますが,シカもだそうです。生態系が崩れているとか,エサが無いだとか,原因は色々とあるようです。それで,まぁ,駆除してきたワケですよ。それで,駆除するなら,食べてしまおうかと(笑)。しかも,シカ肉は栄養価が高いと言います。僕は,ジビエなんか大好きですのでね(だが,CWニコルさんは,「ジビエ」という呼び方が嫌いだそうです)。何にせよ,非常に興味を,ソソラれたのは確かです。


 そう言えば,1990年代後半から2000年代になって,北海道にて増えすぎたエゾシカによる問題(農林業被害や交通事故)が顕著になり,このエゾシカを資源として利用しようとする取り組みが,活発化していました。今も続いているのかな。ある時期は,フランス料理のクリスマス・ディナーのメイン・ディッシュが,どこの店もエゾシカばっかりでした。「安く入手出来るのかな」って,思っていたのですが。


 シカ肉2


 今回読んだ1冊は3部構成になっていて,第1部はシカ肉料理レシピと,その料理にまつわるエッセイでした。第2部は,「日本人とシカ」と題された何篇かのシカにまつわるエッセイ。第3部は「シカの解体」について書かれたものでした。先ず,第1部ですが,フィレ・ステーキに始まって,シチューやらローストやらが,次々に出てきます。どれも美味しそう。カレーも出てきたし,ハンバーグも出てきました。パスタもね。非常に野趣溢れているし,いかにも「男の料理」,「山の料理」,「森の料理」といった感じで,作り方はシンプル。調味料も目分量ですしね。ワクワクしながら,読みました(笑)。


 何でも作れるのですよ。ナマでは食べられないというだけで。ハムも作っておられました。これじゃ,殆ど,豚肉などと変わらないじゃないか。そんな印象を抱きました。「んんんっ,こりゃ,シカ肉を食べてみないと!! 食べたい!!」と思い,更に影響を受けやすい僕は,「何か自分で肉料理を作ってみたい」などというコトも思ったのです。ステーキ焼くとかじゃなくって,もう少し,何か凝ったものね(笑)。


 ニコルさん


 第2部は,「日本人とシカ」なる,シカにまつわるエッセイでした。流石に面白かった。興味深く読ませます。ただね,第3部の「シカの解体」になると,お手上げでした。肉屋じゃないんだから(笑)。一頭買いは,いくら何でも,しませんからね。ま,それにしても,シカ肉の美味さは,随分と伝わってきました。何か,肉が食べたくなってきた(結局,そこへ落ち着くのか)。夏は,肉ですものねぇ(笑)。



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